はじめに
ひょんなことからWindows2000(以下Win2kと書く)のインストールディスクを貰ったので仮想マシンを組んでみたのですがこれが非常に面倒くさかったので事例の共有と作業記録のために記事を書きます。
そもそもなぜ今時Win2kなのかと言うと、現在のWindows10 64bit環境ではほぼ間違いなく16bitソフトウェアが動かないというのは説明するまでも無いかと思いますが、90年代のエロゲ、例えば雫や痕、To HeartなどのLeafビジュアルノベルシリーズはソフト本体は32bitソフトウェアなので今でも(起動ディスクさえあれば)プレイ可能なのですが、インストーラが16bitソフトウェアなのですね。インストーラを使わずディスクの中からexeを引っ張り出せばいいじゃないか、とおっしゃられる方もいらっしゃるでしょうが、私のITスキルはそういった事が出来るほどパソコンの大先生ではないので、32bitOSマシンを自前で保有しておきたかったのです。あとマブラヴみたいに64bitOSと致命的に相性の悪いコンテンツもありますし。(まあ一応XPマシンも維持してますが仮想マシンなら自分のPCデスク前から動く必要がないのと、仮想マシンのほうが実機のXPより高速なので)
そんなこんなでWin10上の仮想マシンでWin2kが動く環境を組んでみたのですが、これが非常に面倒くさい。面倒くさいポイントを箇条書きにすると
- 仮想マシンであってもWin2kをインターネットに繋ぐべきでは無いから直接必要なファイルを落とせないのでホスト側で事前に用意しなくてはいけない
- 仮想マシンソフトウェアの機能で使えるフォルダ共有はWin2kには対応していない(追記VMwareのみ)
- Win2k側からはWin10のフォルダにアクセス出来ないのでWin10からアクセスして必要なものを置く必要がある
- Win2kはセキュリティの問題でWin10の設定を変更しないとファイル共有が出来ない(追記VMwareのみ)
- MicrosoftはWin2kのWindows Updateをもうサービス終了している(これは当然なのでそこまで腹は立たない)
- VMware限定だが修正プログラムを適用してSP4にした上で更にWindows installerの更新(KB893803)をインストールしないとVMware Toolsがインストールできないので画面解像度が640*480、16色に固定される(これがあるのでWin2kに関してはVirtualBoxをオススメします。VirtualBoxはこれやらなくても解像度と色をいじれるので。あとWindows installerの更新はしなくても大丈夫という説もある)
まとめ
- Win10でWin2kの仮想マシンを組むなら VirtualBoxがオススメ
- 事前にインターネットから2~3個ファイルを落としておこう
- ホスト-ゲスト間のファイル共有はセキュリティ関連の設定を変更する必要があるから手短に行おう(追記VMwareのみ)
実際の作業手順は以下の記事で