三澤屋文俊堂

きっと何者にもなれない

サメと生きる七日間 感想

この記事はCUBEの18禁ゲーム「サメと生きる七日間」の感想記事です。画像とかは乗せねえけど、高校生以下と創作物を創作物として楽しめない大人はGo HOMEだゼ。

 

 

 

結論

サメ映画+因習村+コズミックホラー=サイコサスペンスって感じの出力でしたね。
いろいろ気になるところもありますけど、総合的には良作だったと思いますよ。75~80点ぐらいでしょうかね。
壮大に見える設定と、それまでの流れからするとちょっと唐突感すら感じられるようなオチもまぁB級映画通奏低音であるゲームだからなぁ、と僕は納得しました。

 

個別ルート感想(ネタバレ有り)

くーこ
あたしはこのルートからやったんですけど、メインの3人は後回しにしたほうが良かったっすよね。正直いうと全ルート攻略必須なタイプのゲームなんだったら攻略順指定あっても良かったんとちゃうの?
サメなんやろなってのは分かってたことだけど、妹かぁ。中の人目当てで買ったけど、そこまで乗れなかったっすね。

天音
某赤くて1番なウマナミナノネー。ラストで結構大事なことが明かされるので、このルートがケツがいいんじゃないかなぁ。

麗水
なかなか面白かったけど、TPOをわきまえない年中発情期なので、個人的にはそこがイライラポイント。人の言うことを聞かねえ奴、一回説明したのに聞いてねえ奴は嫌いだよ。他にも、明らかに向いてないことをやらされるとか人によってはトラウマがフラッシュバックするポイントも。
あとはさぁ、基本的に第0週以前の出来事は触れられないとは言え元の幼なじみってどこに行ったんすか? ここマジで矛盾の塊だと思うんだけど。
現在の麗水:陽キャ水泳部
過去の麗水:陰キャボッチ
で、写真から判断すると、いなくなった幼なじみが本来の麗水で、今の麗水は名前と立場を奪った存在なわけじゃん? でもさぁ、代役って本編の描写からするといなくなっても問題のない人物を当てはめるって言ってるじゃん? そうなると元々陽キャで水泳部だったらしい人物が幼なじみ役に当てはめられて、その幼なじみも陽キャにキャラが変更されてるっておかしくない? じゃあなんで本編で真瑠璃が陽キャ幼なじみ役になって苦労したんだよ。
ゲーム開始前の幼なじみが本物の麗水であるなら、幼なじみが陰キャから陽キャになっている点で、代役のアイデンティティに侵食されてキャラが変わってるのがおかしい。それができるなら本編でもっとマトモなキャスティング出来たはずじゃんってなる。
ゲーム開始前から今の麗水が幼なじみで、真瑠璃の親友であるの陰キャ「麗水」が陽キャである幼なじみに当てはめられた。というのであれば、本編の描写で「陰キャが本来の幼なじみであり、陽キャは元々他人」とあるのが矛盾している。
まあそういうわけで、結構話の根幹に関わる部分でクリティカルな矛盾が発生してるのが痛いですね。

遠花
一番いい女。打てば響くし、喧嘩した翌日に別の女とイチャイチャしてる主人公を見ても刺し殺そうとはしないし、話は一番通じるし。
まぁ島の中で一番確固たる自分が有るので、もっとも洗脳されにくいって説明もされてるからね。
ルートとしては島の謎とかはほとんど手つかずになるので、1番に攻略すべきか。

真瑠璃
正直バットエンドだよね。常に不幸にさらされ続けるし、蛸に支配されることを選んでいるのと同義の終わり方だし。

船堀お姉さん
個別ルートでのエンディングも全て蛸の手のひらの上で、あのあとリセットされてたんだよ。と明かされるルート。たしかに特にくーこルートでこんな終わり方かぁ? なんか違和感あるし、もうちょっとなんか有るだろって思っていたので、そこは納得。

GRAND
まあなんつーか拍子抜けというか、船堀お姉さんルートで描写されたものからするとかなりご都合主義でサクサク。蛸も持っている力の割にそこらの犬以下の知能しか感じられないマヌケな滅び方なので、そこに憤慨する人もいるだろうな。とは思う。
B級映画が題材なんだから、と言っても、そういうエクスキューズをするなよと怒る人はいるよね。