よく来たな、おれはふぉるごれ・ダ＝エキスプレスウェイスターだ。今日はひんじゃくなオタクくんであるところのおまえたちこそが、このメキシコで真の男になる最短ルートを教えることにした。
そんなうまい話があるわけがない。と思ったそこのおまえ。確かにこのメキシコに転がるうまい話は9割サソリの毒が仕込まれている。真の男であるバンデラスやトレホならともかく、ひんじゃくでベイブの柔肌も知らないオタクくんには荷が重いと思うかもしれないが、この話はきちょうな残りの1割だ。
血を捧げろ
献血とはなにか？ 献血とは真の男が自らの血肉を差し出し世界を救う行為だ。おまえたちも子供のころ、自らの血肉を差し出し戦うヒーローに霧中になったはずだ。真の戦士に剣はいらない。真の男は自らの肉体と献身によって世界を救うのだ。
ただし献血には条件がある。詳しいことは赤十字-RED CROSS-のホォームペェージを見て確認しろ。
確認したな？ つまりこの条件を満たすそこのおまえ、おまえは真の男になる資格を満たしている。今すぐ最寄りの献血ルームへ駆け込め。
献血ルームへ行け
献血をするには全国各地にある献血ルームか、サティやジャスコなどを巡回している献血バスに行く必要があるが、今回は献血ルームでの献血を例に話をすすめてやろう。
上では駆け込めと書いたが、じっさいには駆け込むべきではない。真の男は礼節を知るものだ。トイレのドアをノックするように、事前に予約をとれ。よやくしない場合、お前は受付の人に「今からだと4時間後に来い」と言われることになる。誰もが世界を救いたがってるのだ。予約をする時はインターネットから予約するのがいい。
予約するときに大別して成分献血と全血献血の2種類から選ぶ必要がある。成分献血はひつような成分だけふるいにかけ残りを戻すが、全血献血は文字通り血をそのまますべて抜いて一般にイメェージされる献血バッグをつくる。
基本的には成分献血のほうが体から抜かれる物が少ないのでニュービー向けとされているし、後述するポイント効率の面からも圧倒的に有利だ。つまり赤単アグロこそさいきょう言うことだな。
予約をした時間に献血ルームへ行き、受付を済ませると待合室で待つことになる。このとき菓子や飲み物は酒池肉林だ。だから怒られない程度に予定の時間より早く着くことを勧める。献血前にはしっかり水分を取るよう指示されるので、飲み物を飲む時間を確保するためにも早めの行動を取った方がいいだろう。
血を抜いてから30分はしばらくは経過観察だ。このとき都会の献血ルームでは17アイスなどをもらえたりする。そのまま特に何も無ければ記念品や次回に向けたフライヤーなどが配られて、解放されることになる。
ポイントを貯めろ
上で少し書いたが、献血をするとポイントが手に入る。このポイントと交換で様々な記念品が貰える。
全血400mlの場合、web予約で2点、献血自体で10点の12点が基本の最高得点だ。この他に応諾ポイントと言って希少な血を持つ人間は赤十字-RED CROSS-からの献血依頼に答えた場合の割増があるがここでは無視する。
400ml献血は1度献血すると中12週間開ける必要があり、年間の献血量も1.2Lまでの規制があるので、年間の最大ポイントは36点となる。しかし、成分献血は予約で3点、献血で4点と1度に7点だが、最短中2週、年24回まで可能なので年間最大ポイントは168点となり、400単と比べて4倍いじょうの高効率だ。ポイントだけでなく献血回数に応じて貰える記念品もあるので、数を稼げる成分献血はそこでもアドが得られるので、ユーザ目線では成分献血いったくだ。
だが、2週に1度献血ルームまでの移動時間も含めれば3時間を休まず続けられる人間はごくごく少ないうえに、全員が成分献血してしまうと大怪我で赤血球を必要とする人を救えなくなってしまう。また、全血400mlのみを対象にしてプレゼントがある場合もある。だからけが人が多くなる、春、盆、暮に400献血をして、合間合間に成分献血をして世界を救え。
